ここ最近増えたスイーツ催事店の実情
以前駅ナカにあったキヨスクは少なくなり、その後継テナントとして、スイーツ催事店が展開されているのをよく見かけるようになりました。
JR沿線には「これもう食べた?」「マンスリースイーツ」、東急沿線には「MY SWEETS」、東武沿線には「DEAR SWEETS」というブランドが展開されており、各電鉄グループ会社が運営されていることが多いです。
この流れの火付け役は京阪グループが展開する「SWEETS BOX」というブランドです。
トラフィックが高い好立地物件で、週替わりでブランドが変わるので、毎週楽しみにするファンが増え、セールスが高いことから良いブランドが出店されるようになりました。西武池袋駅構内や新百合ヶ丘駅、武蔵浦和駅構内や西武池袋pepeではとても高いパフォーマンスです。
JRでは、以前「マンスリースイーツ」という屋号で月替わりで展開されてました。しかし2019年から「これもう食べた?」という週替わり業態に変わっていきました。同ブランドの特徴は「スイーツに限らず旬のものを」というコンセプトで、かなりパフォーマンスが高いです。
こうした催事店は、スイーツブランドにとっても、売上が取れるあらたな場となってきており、千疋屋さんや新宿高野さんやLA BETTOLAさんなどの有名店が出店されるようになりました。また以前は日持ちしない商品は受け入れられにくかったのが、いまは消費期限当日の商品は当たり前に受け入れられるようになりました。
しかし催事の実情は、運営側はもちろんですが出店側も大変です。運営側はどんどんスケジュールを埋めていきながら新しいブランドを発掘すること、出店側は申請手続き・深夜作業になる什器の搬入搬出・人の手配を短期間で繰り返し行なって行きますので現場の疲弊が心配になります。
また、数字が出せなければ、いままで出店させて頂いていたブランドも、次のチャンスを得られないといった感じで、結構シビアに評価されます。
スイーツは流行り廃りが非常にありますので、常設店を多く構えず催事戦略をとられるのはビジネスとして賢明な手段かもしれません。
今後、この激化はいつまで続くのか、関わりながら動向をウォッチしていきたいと思います。